⒈貧富の差はますます広がっていく?
日本にも貧富の差はあります。
そして、これは近年拡大しているというように言ってもいいでしょう。
富める者は際限なく富むことが出来るのに対して、貧しい人はなかなかお金を獲得する方法をえることが出来ないという事があるので、この貧富の差は広がっていく事になると考えられるのです。
この貧富の差は自由主義経済を採用していると、どうしても拡大していく事にならざるを得ないということが言えるのかもしれません。
社会主義ということになれば、強引に富める人からお金を剥ぎ取るという事をするので、貧富の差自体は無くなるのですが、そうすると経済活動において選択することが出来ない事になり、経済が停滞して社会全体が貧乏になっていくという事は、これまでの世界の歴史が証明していると考えていいでしょう。
自由主義経済は自由に選択をすることが出来る世界という事になりますから、人々が自由な選択をした結果、富める人が提供するサービスを利用することになり、それがますます富裕層を豊かにするという事になっていくわけです。
⒉今の社会システムを構築しているのが富裕層であるという構図
この問題は社会問題として取り上げられる事も多いのですが、なかなか根本的なところで、この問題を解決することは難しいという事になっています。
というのは、富める人が提供するサービスを貧しい人が利用している事で、このシステムは成り立っているので、富める人からお金を取るという事をすると、そこから提供されているサービスが劣化したり、高くなったりすることが考えられるからです。
ですから、富める人からお金を取っているつもりが、逆に貧乏な人の生活を更に追い込んでいるという事にもなってしまうわけです。
今の社会システムを構築しているのが、富裕層ということになっていますから、このシステムを根本から変えていかなければ、なかなかこの状況を変えるという事は難しいという事が言えるのかもしれません。
人々の自由選択の結果、富裕層が誕生しているという事は、結果的には人々が富裕層の行動を支持しているという事にもなりますから、この問題はそう簡単に解決することでは無いわけです。
⒊今でも韓国はこの経済不況に苦しんでいる
例えば、隣の韓国がこの貧富の差をなくすために、労働者の賃金を急激に上げるという政策を実施して、強制的に労働者がお金を獲得できるような事をしました。
ですが、これによって経営者は労働者を雇わなくなり、経済が悪くなって不況になり、多くの人がそれまでよりも、より貧乏になるという事が起きたのです。
今でも韓国はこの経済不況に苦しんでいて、単純にこの社会問題が解決しないという事を物語っています。
理想と現実は全く違うという事がこの事からも分かるでしょう。
労働者の賃金が上がるということは良い事のように考えられますが、そうすると経済活動に支障が出てきて、より社会全体としては貧乏になるという事があるわけです。
ですから、一部の人が突出して豊かになっていても、社会全体として豊かになるというのであれば、それで良いという様に考える事も必要なのかもしれません。